Power Mixed oil (4) <ハウアー油> 
     付属品:グリセリン

  ≪攪拌時間は約6分〜7分−−−準備から、後片付けまで約30分≫
 
約1000gの石けんが出来ます。100g(普通の石けんサイズ)約130円

【準備】

●  1000mlの牛乳パックやジュースのパックを型にする場合、
     良く洗い、口の部分をすべて開け、乾燥させてください。(立てて使います。)

   ※型の容量が500mlの場合は、以下の数量全てを半分にしてください。
     鹸化時間、乾燥時間は同じです。

●  その他用意するものはホームページの「手作り石けん/基礎編」をご覧ください。


● 湯煎の方法
   届いた状態で袋の封を切らすに、85度までのお湯に5分〜7分間浸けてください。
   柔らかくなったら、袋の外から良くモミ、中の油脂を混ぜる。
   良く混ざったら、はさみで袋の上部を点線に沿って切る。

 湯煎時のご注意
 
 ・ 袋を湯につけて、そのまま鍋を火にかけないでください。(厳禁!!)
  ・70度以上で湯煎はしないでください。

  
火にかけますと、湯温が低くても、袋の底のくぼみの中のお湯は対流せず、そこだけが100度近くなり、
   袋の底の接着がはがれることがあります。袋が破れても責任は負いません。

●  一番大切なこと−−−−  ”計量は正確に!” ”保温は確実に!”


【油脂とグリセリン】

@ パワーオイル(4)<ハウアー油>の使用量はは635gですが、ポリ袋には653g入っています。
  上記の湯煎で、油脂を溶かした後、
   計量器で、正確に
635g
をはかり、ステンレス鍋(もしくはガラス鍋、ホーロー鍋)に入れる。
   これを【タネ】といいます。  

A 付属のグリセリンは袋に45g入っていますが、同じように正確に計量して32gを、 
   先ほど計量した油脂@に混ぜる。
   先ほど計量した油脂@に入れる。
   このとき、まだ攪拌はしなくても良い。
   グリセリンはお好みで減らして頂いても、入れなくてもよい。
   入れれば、保湿作用と洗浄力が増します。
  
 ※@で使用した同じ計量器を使用のこと


【苛性ソーダ水】

B 薬局でお求めの苛性ソーダを正確に80g(ノーマルタイプ)【※】をはかって、
   別の容器(ポリ、ガラス、ステンレス、ホーロー)に入れる。
   ※@で使用した同じ計量器を使用のこと
   ※500cc〜1000ccのガラスビンに入れ、フタに小さな穴を開けたものを使用すると便利。
     「2穴のフタ付き1000ccガラスビン」はケインズで販売しています。
    穴あきの蓋のある容器がない場合は、ガラスかセトモノ、プラスチックの容器を使います。


  
   【※】
   
80gでは(しっとりタイプ)
   
82gでは(ノーマルタイプ)   
   
84gでは(さっぱりタイプ)の石けんが出来る。
    
※お好みで、グラムを決めてください。

C 別の容器に(薬店でお求めの)精製水222g(222cc)をグラムで正確に計るが、精製水は200g(200cc)でも良い。
   精製水が手に入らない場合は水道水でも良い
   
※@で使用した同じ計量器を使用のこと

D 上のCの精製水を、Bの苛性ソーダの入っている容器に静かにスムースに入れる。(これを苛性ソーダ水という)
     温度は80度ほどの熱さになります。

   【注意】 苛性ソーダに水を入れると温度が上がって危ないので、水に苛性ソーダを
        入れないといけない、といわれる方がありますが、逆です。
        皆様がお作りになられる量の苛性ソーダでは、80度位までにしかなりません。
        水に苛性ソーダを入れる場合、はねることがあります。その方が危ないので
        苛性ソーダに水をザーッとスムースに入れてください。
        これを混ぜると、もやもやと蒸気が上がりますので、それを吸わないようにしてください。
        換気扇があれば回してください。場合によっては、窓も開けて頂いた方が良いでしょう。
   
        目に入らないように、めがねをしてください。目に入ったときは速やかに水で良く流し、お医者様に行ってください。
        手に付いた場合は、用意しておいた「クエン酸スプレー(10%〜20%溶液)」を手にかけて、もんだあと、
        清水で良く流してください。
   
        ●子供と一緒に作るときは、十分ご注意ください。

        ●苛性ソーダは子供の手の届かない所に密閉保存してください。湿気を吸収し安いので、密閉です。

        ●苛性ソーダといいましても、怖がらす、慎重丁寧に扱えば問題は起こりません。
          手が濡れていなければ、万が一少し触っても火傷をすることはありません。

   ステンレス棒、ガラス棒、プラスチックの棒で静かに、良くかき混ぜる。このとき、はねないようにしてください。
     皮膚に付いた場合は、クエン酸スプレーをして、良くもみ、清水か水道水で洗ってください。


【温度、苛性ソーダ水温度の調整】

E 上のA【タネ】を湯煎で51度にする。
  
※ハウアー油は51度以下にならないように。
    50度〜55度くらいでも良いですが、この場合の苛性ソーダ水も温度を同じに合わせてください。
    この程度の温度では、油脂は劣化しませんので、ご安心ください。

F  上のD(苛性ソーダ水)を湯煎の逆で、冷やしながら51度にする。


【油脂に苛性ソーダ水を入れる】

G  温度が揃ったところで、グリセリンの入った【タネ】にD(苛性ソーダ水)を少しずつ続けて入れる。
  
※卓上のソースビンや醤油ビンの出る量より少し多めが目安
  
このとき、タネを速くかき混ぜながら、入れる。混ぜる手は止めません。トレースが出るまで混ぜ続けてください。

● ここで、オプションとして、エッセンシャルオイルを入れても良い。(60滴〜120滴)
   
♪ラベンダー♪ゼラニウム♪カモマイル♪ペパーミント♪イランイラン♪シダーウッド♪フランキンセンス♪パチュリ♪ローズマリー♪ など

H  トレースは速い攪拌で6分〜7分未満で出ます。(ゆっくり混ぜると時間が長くなります。)すぐに型に入れ始める。9分以内に型入れ終了のこと。
  マヨネーズや味噌の硬さは堅すぎです。
  
   
【トレースの見極め方】
        攪拌棒や温度計をタネにつっこみ、引き上げるとしずくがポタポタと落ちます。
        このポタポタ落ちたしずくが、タネの上えに乗って、沈みこまなければトレースが出たことになります。
        攪拌を終了して、型に入れる。
   【トレースとはどういう事か】
        ポタポタしずくがタネに沈み込まない、と言うことは、上部に未鹸化の油が浮いていないということで、
        タネのほとんどが油と鹸化された物の分離をしなくなったということです。

● 苛性ソーダを入れる前の油の色はオレンジ色です。苛性ソーダを入れた直後はクリーム色になり、できあがりはプリン色になります。


【型への流し込み】

I  速やかに型(牛乳パック)に流し込みます。

J  牛乳パックの上部を閉め、ふたを元通りにし、セロテープでくるくると巻く。

K  牛乳パックの外を3枚重ねたタオルで巻き、輪ゴムで止める。(倒れないように注意)
   更に、保温をよくするために、毛布などでくるむ。


【保温】

L  保温は大切です。保温しすぎることはありませんので、更に保温箱に入れる。
   ※保温箱は発泡スチロールの箱、段ボールの箱、空の浴槽、などをお使いください。
    空の浴槽に入れた場合は、新聞紙を上からかぶせ、更に浴槽のフタをしてください。

M  24時間以上そっとしておきます。出来れば36時間。
   24時間〜36時間経ったあとは、保温箱などから出してもかまいません。

   そして、すぐには型から出さず、
<ハウアー油>は2日後に型から出してください。
   柔らかければ7日以上置いてください。


【型から出す】

N  堅くなっていれば開封。型から出す。

O  カットせず、大きいまま乾燥させても良いですし。お好きなサイズにカットして、乾燥させてもかまいません。
   乾燥時、雨天が続くとグリセリン入り石けんは特に表面がべとべとします。
   上質紙でくるんで乾燥させると、べとつきません。
   出来るだけ乾燥している風通しの良いところで乾燥させてください。

P  <ハウアー油>は型から出して60日経てば使用できます。ある優しい泡立ちの石けんができます。湿疹や敏感肌にも使えます。


● 順序として、油脂の湯煎と苛性ソーダ水を作るのを逆にしてもよい。
   逆の方が少しでも苛性ソーダが冷えて、時間の短縮になります。
● 石けん作りに使った道具を洗う前に、クエン酸10%〜20%液をスプレーに入れて、かけると、手の荒れなどが少なくてすみます。
   また、石けん作りの最中にタネをこぼしたときなどにも、まずこれをスプレーして中和させてください。


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